和光大学同窓会設立に寄せて
和光大学同窓会の設立にあたって、みなさまから寄せられたメッセージを掲載します。
■「和光らしさ」とは?を考えて / 和光大学同窓会会長 52H 打越雅祥 「和光に同窓会なんて必要ない」とおっしゃる方も多いと思います。じつは、わたしもずっとそんなふうに考えていたのですが…。 そろそろ2年が経とうとするあの震災と原発事故から、人々の価値観が根本的に問われていくなかで、社会的なコミュニティやネットワークを重視する傾向が鮮明になってきて、あらためて「和光らしさ」を伝えたり共有しあう「場」が必要だなと思うようになりました。「和光らしさ」とは、学ぶ自由や楽しさということでしょうか。 南島詩人の平田大一さんが以前、「ぼくは和光大学に救われた」とおっしゃっておられました。わたしも、自由で楽しい和光に救われ、大学で学ぶ喜びを実感しました。 大学をめぐる状況は厳しそうです。市場化・競争化はますます激しくなっています。大学ランキングの何番目だとか、そんな序列では計れない「和光らしさ」の位置・価値を創造して社会の期待に応えるような、そんな和光大学らしさを応援していくために同窓会があると考えています。 ■ 同窓会設立に当たって / 和光大学学長 伊東達夫 同窓生の方々と共に発足を喜びたいと思います。 ひとりひとりの個性を尊重し自由に生きることの意味を学習研究の場で考えながら発展してきました。50年近い歴史の上に立って、同窓会としての役割と責任を果たしていただくことを期待いたします。 96Dの一卒業生から、以下のようなメッセージをいただきました。「母親になった直後に東日本大震災と原発事故がおこり、今ほど自分の生き方を考えさせられた時はありません。私にとって和光大学は生きることと学ぶことの関わりを考え、たくさんの友人と語り合ったかけがえのない場所です。和光大学同窓会の設立が、少しでも多くの人々の生きる力につながるよう願っております。」 学長として、和光大学同窓会が、大学の現在と将来にわたって大きな存在となるだろうと確信しています。同窓会員の交流が、共に生きる絆として太く長くつながることを願ってやみません。今後とも良き先輩集団として、若き在学生を支えていただくことを切にお願い申し上げます。 ■ 和光大学らしいサロンの場に / 和光大学副学長 梅原利夫 伊東達夫学長から同窓会設立の準備に着手するよう指示されてから2年、準備会発足から1年でやっと誕生した会に期待しています。小さく産んで大きく育てる仕事が、これからの私たちに課せられています。若い副会長が03X(表現文化学科)生であるのも嬉しいですね。老壮青の3世代が力を合わせて魅力ある会を創りましょう。正会員の規定に象徴的なように、和光大学らしいサロンの場にしたいですね。 2015年には大学創立50周年を迎えます。私も教員になって34年目になりました。夏には教育関係の現場で活躍している同窓生の会を、秋の同窓会発足の日には独自の梅原ゼミ同窓会を持ちました。大学を巣立った方々が社会で和光魂を発揮している姿に出会うと、私たち現職の教職員もおおいに勇気づけられます。 ■ こんな同窓会なら / 元和光大学教授・和光同塵会2代目会長 中野光 和光大学初代学長の梅根悟先生は「和光には同窓会なんていらないよ」と言っておられたという伝説があった。私もそれを聴いたような気がするが、その真意は聴きそびれた。おそらく先生は、大正8年の「大学令」にもとづいて日本の私立大学に次々と同窓会がつくられ大学の歴史に負の遺産となったことを想いうかべて、そのような発言になったのだろう。 先生が逝かれて四半世紀も経った頃「和光同塵会」が結成され、私も参加した。その時、私は「梅根先生が生きておられたらどう言われるだろうか」と想った。 「同塵会が現役学生に研究奨学金を貧者の一灯らしいが、毎年贈りつづけたことは立派だ。それに“ホームカミングデー”などの行事を提案・実現したこともよかった。そういう同窓会ならいい。発展を祈るよ。」といわれる顔が私の眼にうかぶ。 ■ 和光大学同窓会の設立、おめでとうございます / 和光中学高等学校校長 両角憲二 高校時代の私は、授業中に「これは○○大学の入試問題」「高校2年の秋でクラブはやめなさい」といったことを言う先生がいれば、即座に「高校は予備校ではない」と反論するような生徒でした。そのとき拠り所としたのが、東京教育大学教育学部長だった梅根悟先生の著書『国民教育の改革』でした。ずい分生意気な高校生だったと思います。 その梅根先生が新しく設立される和光大学の学長に就くことを新聞で知り、「和光」の二文字は私の頭に深く刻み込まれました。和光大学にこそ進みませんでしたが、群馬から北海道の大学に進み、そのまま北海道の公立高校の教員になってからも「和光」は私の頭を離れることはありませんでした。そして1990年4月から和光中学の教員となり、現在に至っています。不思議な縁を感じないではいられません。 さて、このたび和光大学の同窓会が設立されることを知り、心より喜んでいます。「実験大学」の名に恥じない数々の先駆的実践を世に問うてきた和光大学です。実験準備にずい分と長い年月を要しましたが、きっとどこの大学にもない「実験同窓会」をつくっていってくれるものと信じています。 かつて毎年100名を超える者が和光大学に進んでいた和光高校ですが、数年前に50名を割り、今や30名に届くかどうかという状況になっています。和光大学の良さを伝えきれないでいるもどかしさを感じつつ、「実験同窓会」がこの状況を打破してくれるひとつの起爆剤になってくれるような予感を抱いています。 ■ 和光大学同窓会発足を祝って / 和光学園同窓会会長 西尾榮男 この度は和光大学同窓会の発足をお祝い申し上げます。もう亡くなられた藤井理事長の時代から、久しく懸案となっていた大学の同窓会がいよいよ実現し、発足する運びとなったことは、和光学園の発展を願う者の一人として、まことに喜ばしいかぎりです。これからは、和光学園の在学生や卒業生、また学園関係者全体のために、和光学園同窓会と和光大学同窓会が共に手を携え、車の両輪のごとく、よりよい未来に向けて活動して行かれるよう、期待したいと思います。 ■ 在学生から見た、和光大学同窓会に期待すること / 11M201 小澤笑子 今回、有志だけでなく全ての卒業生に開かれた、「和光大学同窓会」が結成されました。 現在、大学院生として生活している中で、卒業した友人たちから、「もう卒業しちゃったから行きづらいよ。」という言葉をよく耳にするようになり、卒業生が“自分の居場所がない”と感じていることを知りました。 卒業生たちの心の声を聞いたことで、私は、「ドライではない交流の場と、卒業生がいつ来ても居場所を感じられる空間を確保して欲しい。」ということを願って止みません。 ■ 和光大学同窓会に寄せて / 心理教育学科 3年生 宮本皐 「和光生はレベルが低い」という言葉を、学校内でよく聞きます。 しかし、学外では「和光はユニーク」「和光でしかできないことがある」といわれることがあります。学外での温度差がわからず、外に出ても戸惑う学生が多いようです。この同窓会を機に、ご自身が進んできた道や「昔の和光」について、ぜひお話を聞かせてください。懐かしい人にも、会えるかもしれませんよ。現役生の一人として、みなさまのご参加をお待ちしています。 ■ みなさん、いかがお過ごしですか。 / 03X 吉原之恵 好きなことについて、輪になって語り合った学生時代。 ■ 卒業してから四十有余年 / 元和光同塵会会長 41H 前田令夫 今の自分は、和光の生活によってできた部分が大きいと感じます。天才もいれば馬鹿もいる、天使もいれば悪魔もいる、大学はそういうところでしょう。それらをみんな寄せ集めて、同窓会ができます。せっかく同窓会ができるなら、和光大学の良いとこ、悪いとこ、ああしたいこうしたいと喧々諤々談じ合う、そんな同窓会を創りましょう。 ■ 同窓会設立に寄せて / 96D 坂井和歌子 母親になった直後に東日本大震災と原発事故がおこり、今ほど自分の生き方を考えさせられた時はありません。 私にとって和光大学は、生きることと学ぶことの関わりを考え、たくさんの友人と語り合ったかけがえのない場所です。和光大学同窓会の設立が、少しでも多くの人々の生きる力につながるよう願っております。 ■ 同窓会設立に寄せて / 89E 鹿島透 私の和光大学での財産は、在学中に何のための大学なのかを悩み、なぜ?なぜ?なぜ?の問いかけの中で、自分なりに正しいこと、不誠実なことを判断できるようになったことです。時代が変わっても、和光らしさが共感でき、自らの生き方に自信を持つことのできる場として、多くの関係者の方々へ同窓会参加を呼び掛けたい。 ■ 夢多き希望を抱き、かけがえのない青春時代をともに過ごした友よ! / 41E 佐藤正幸 和光大学で逢いませんか?結ばれた人も、別れた人も、夢破れて荒んだ人も、色々いるでしょうが、どれもみな青春のひとコマですね。今はもうそれぞれが人生をおくり、振り返る事さえもめずらしくなり、色褪せた想い出とわかっていても、この手紙どうしてもお届けします。 ■ 私の入学は和光大学の完成年度にあたる1969年です。 / 44E 早川清 この頃の大学は「学生運動」が吹き荒れ、学内は騒然としていました。私のプロゼミでも「大学とは何か」「大学の自治とは」、安保・沖縄問題など、論争が盛んでした。 しかし私は熱の入った彼らの討論に只々圧倒されるだけでした。私はそんな大学の環境のなかで刺激され、揉まれ、次第に社会の価値観を組み立てていったと思います。それはなによりも私のまわりの学生や教師(専攻科で教育史)に恵まれたことが大きかった。学生時代に学んだことはその後の私が生きていく基礎になりました。学生時代を振り返り、今でも思うことは教師と学生との間に壁があまりなかったように思う。自分が思うことを教師に何でも話すことができた。いつでも教師と会話ができたことがとてもよかった。 和光は教師と学生がともに「学び」の環境を創る大学だった。 今でもその基本は変わっていないだろうと思います。私を育ててくれた和光大学。「同窓会」の発足が楽しみです。 ■ 「和光大学」と何らかの関係をお持ちのすべての皆様、今日は! / 44E 新村博信 面白いと思っているのですが、卒業してから実は今、三つの大学での仕事に関わらせて頂いていますが、学生達との会話の中に突然「和光大学」という名前が出て来る事があります。そんな時にはいつも他人事には感じられません。そんな思いが大学の同窓会設立準備の仕事と結び付けてくれたかなと考えています。改めて、和光大学同窓会を設立し、いろんな仲間達と集い、交流してみませんか。 ■ 42H 各クラスの皆様42H / 麻生元良 大学を出て早40余年、人生山あり谷ありどうにかこうにか、今に至っています。その中でみんなで過ごした4年間を時として思い出します。 今まで有りませんでした全学的な同窓会が、正式に発足いたします。この件について是非一度ご連絡願います。 ■ 同窓会設立に寄せて / 42A 佐伯剛正 1960年代後半の激動の時代に新しい理念の基に生まれたこの和光大学で、私は先生方と人生の先輩と後輩という身近な関わりの中、“自分を何時でも自由な意見を言える立場におく”という自己を打ち立てる事を学びました。世界中で新しい価値観が生まれ、求められている今こそ、自立した個人を育てる大学の時代だと思います。 ■ 同窓会設立に寄せて / 41E 奥津能久 卒業して和光の事など忘れていた人も、今回の設立総会をいい機会にして思い出して下さい。和光らしい人も和光らしくない人も肩の力を抜いて気楽に参加出来るのが和光です。参加者が3ケタを達成したら人工芝のグランドで、和光の人文字をつくって記念写真を撮りたいですね。 ■ 同窓会設立に寄せて / 50H 池川陽子 突然ですが、和光大学同窓会に是非入会していただけたら嬉しいなと思い、お手紙を届けさせていただきます。和光大学は、今の社会では当たり前となっている「競争」とはちょっと違って、人間が人間らしく生きていくことを学べる貴重な存在と言えるのではないでしょうか…。 そのような和光で学んだ人たち、教職員が母校を温かく見守ったり、学んだことを生かして生き生きした人生をおくっておられる人たちの情報交換で元気になったり、思いを寄せあったり…様々な役割を担っていかれる同窓会にしていかれたらって思います。ぜひご一緒に皆様の知恵と力を出し合って心温まる同窓会をつくっていきませんか。 ■ 同窓会設立に寄せて / 41L 大曾根一郎 和光大学創立50年を目前にして同窓会を組織する意義はなんだろうと自問しました。 私の答えは、世代を超えて同じ和光大学で学んだ50年の年輪としての伝統と校風の思い出をもとに、人の輪を広げていける貴重な場としての和光大学同窓会なのかなと考えます。今後会員の皆様と共に活動を広げていけたらと思います。 以上、順不同 ※ L:文学科 X:表現文化学科 M:大学院※ A:芸術学科 |
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