オーナーズエージェント株式会社
株式会社アートアベニュー
代表取締役 藤澤 雅義
和光大時代は、竹原ゼミ(芸術学科)に所属しておりましたが、あまり真面目なゼミ生とは言えず、活動の中心はバンド活動でした。「音楽集団OTO」(まだあると聞いております)に在籍し、学内で夜中によく練習をしました。また部長も務め、部費も収めない、ベクトルがバラバラの部員をどうまとめるか、という課題に取り組んだことが大変勉強?になったと思います。
相模女子大と合コンを企画したら、めったに部会にも顔を出さない人が、部費を収めて参加したりしたのは楽しかったですね。売れる直前のデーモン閣下率いる「聖飢魔II」を学祭でブッキングして、入場料666円でどこかの教室を使ってライブをやったら長蛇の列。ライブ開始がトラブルで遅れて、皆がイライラしていてようやく始まったときのデーモン閣下のMC、「今日は神の妨害にあってしまった〜。それは・・・・電源が足らない〜〜」とやったときには、唸りましたね。ツカミ一発で逆転。一気に盛り上がりました。打ち上げでデーモン閣下からギャラはたった5万円か、とチクリと言われたのも良い思い出です。
大学卒業後、音楽の道で食べて行きたいと思って就活をせず、時給が良かったので、たまたまアルバイトで不動産業界に入りました。営業が主だったのですが、元々「組織」が好きというか、会社で働くことが楽しくて、また、すぐに結婚したこともあって音楽の道は何処へやら、仕事に集中しました。
賃貸の仲介営業〜賃貸管理会社〜ハウスメーカー等を経て、自分のやりたいように仕事をするには独立するしかないと思って、1996年(平成8年)に会社を設立し、今年はちょうど20周年です。最初は、10坪ほどの事務所を借りて、4人でスタートしました。現在は、都庁隣の新宿NSビルにオフィスがあり、社員100名、売上は70億になりました。大きく成長させていただいて有り難い限り。「賃貸住宅等の経営管理と企画」と、「不動産会社へのコンサル・業務支援」の2社を経営しています。
著作が数冊あり、業界紙への連載原稿執筆、年に数十回の講演などをこなしています。
講演は、昔マイクを持って歌っていたのが、トークになったようなものでしょうか。ライブ感覚でやっております。音楽のほうは今はさっぱり。皆でカラオケで歌ったりするくらい。社員の結婚式では主賓の挨拶と歌の披露の両方をやるというのが、パターン化しております(笑)。
会社のモットーは「楽しくなければ仕事じゃない!」で、アタマを柔らかくして、明るく先進的で合理的であり、かつ業界のリーダーたる会社であろうと思っています。保守的な不動産業界をなんとか変えてみたいものです。
弊社の特徴は、業界にあって設立当初から休日日数が多く、役職呼称を禁止し、業務的には定期借家権を積極採用で差別化、デザイン重視の賃貸マンションの企画設計、月1回の社員全員参加の勉強会はアルコール付、ラーニングバー形式で開催し、社内のミーティングルームにはロンドンとかローマと名前を付けて、テーマごとのデザインを施しました。他社がやらないことを率先してやってきました。
仕事と直接は関係がありませんが、会社内にあるセミナールームを落語会場にしたてて、「新宿アート寄席」なるものを不定期に開催しています。立川志の輔師匠のお弟子さんを中心に週末の夜にやるのです。一般のお客さん、またクライアントは割引でご招待し、社員にも希望者には参加させています。「社長の道楽」に思われるかもしれませんが、噺家の話芸を聞くこともプレゼンの勉強になります。
また、最近ではお相撲も応援していて、時津風部屋の豊ノ島に東京場所で懸賞をかけています。今年は年末に沖縄の宮古島で「大相撲宮古島場所」の勧進元を引き受けることになりました。横綱、大関をはじめ幕内力士全員を宮古島に来てもらって二日間の巡業を行います。これは、宮古島の活性化の一貫で、個人的には、宮古島を「SUMOアイランド」にしてはどうか、と思っていて、相撲を観光コンテンツにしようという企画です。
今後、日本は大幅な人口減の時代を迎えることになります。その中にあって、「観光業」をどう捉えるかが、カギになってくると思うのです。宮古島にたまたまvilla(宿泊施設)を作った関係で縁ができたのですが、新たなジャンルに挑戦していこうと思っています。
いま55歳ですが、まだまだこれからだと思っております。やりたいことが一杯あります。頑張ってもっと大きく会社を成長させるつもりです!
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