【同窓会会長】2018年新年挨拶

「不屈」なる同窓会に

 

2018年となりました。あけましておめでとうございます。

和光大学同窓会発足、6回目の新年となりました。

私は、年賀状には毎年、その年に観た映画の中の「この一本」を紹介することにしています。今年の年賀状には『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』(監督:佐古忠彦、2017年、107分)を選びました。米軍統治下の沖縄で、弾圧を恐れず米軍にNO!と叫び続けた政治家、瀬長亀次郎の人生をひもとくこのドキュメンタリー映画です。

昨夏、全国に先がけて那覇の桜坂劇場で上映された、その初日の初回に朝から並んで観ました。強烈な日差しの下、開場までまだ30分以上あるのに、劇場前は長蛇の列。私は今年60になりますが、列をつくっているのは私より年配の、地元のおじぃやおばぁたちでした。ようやく入った劇場内は超満員。入りきれずに通路に座る人、壁ぎわに立っている人もいて、エアコンも効かないほどの熱気です。時に笑い、なつかしそうにカメジローを見つめる沖縄の人たちと一緒にこの映画を観たことが忘れられません。

カメジローが好んで使った言葉、「不屈」。最初は、彼が自らを奮い立たせる座右の銘のようなものかと思っていましたが、そうではなく、あきらめず声を上げ続ける沖縄の人たちの「不屈」の姿に感銘をうけたカメジローが、沖縄の人たちに尊敬の念を表した言葉なのだと、映画を観て初めて知りました。

愛され慕われたカメジロー。偶像崇拝のような誤解もあったようですが、沖縄の人たちがカメジローの支え、その背中を押していたのだと知りました。

同窓会としては、根本的な財政問題の解決が未だ棚上げ状態ですが、新年早々の講座「先輩たちが教える福祉の仕事ガイド」の開催をはじめ、さまざまな新機軸を果敢に打ち出していきたいと考えています。

同窓会を一生懸命応援してくださる皆さんの、「不屈」なる気持ちに応え、あきらめずに前へ進んでいきます。

今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

和光大学同窓会 会長 打越雅祥