私たちの同窓会を構成するメンバーの主体は、社会人となった卒業生です。そして、和光大学も常に社会と深く関わり合いながら現在に至っています。 環境、平和、エネルギー問題などが大きくなるなか、より一層社会との関わりが求められていると考えます。
和光大学同窓会としての独自の活動を中心に大学とも協力し合いながら、大学での研究成果を社会に還元し、貢献していく活動を行います。
具体的な取り組みのひとつとして、日本で初めて「女性学」を開講した「ジェンダー研究」の蓄積を活かした講演会を開催する予定です。(2013年秋、和光大学ジェンダーフォーラムとの共催を予定)

女性学講座を1974年に設置

向かって右の女性が井上輝子名誉教授(2013年現在)

『女性学の挑戦―和光大学35年の経験から—』(2011年3月発行)から引用

和光大学は、全国の大学に先駆けて、1974年に人文学部人間関係学科に女性学講座を設置して以来、女性学・ジェンダー関連の教育・研究、また啓発活動や情報提供などを、積極的におこなってきました。

「女性学の創出と和光大学の試み」井上輝子

1974年に、私は和光大学人文学部人間関係学科に、「女性社会学特講」を開設し、担当しました。日本初の女性学講座といえます。 当時の和光大学では、60年代末以来の大学改革の余波の中で、カリキュラムを教員が一方的に決めるのではなく、毎年4月に、カリキュラム討論集会を開き、前年度の総括と、その年度のカリキュラム案を教員会議が提示し、学生との討論を経て、カリキュラムを決定するしくみになっていました。当時の人間関係学科のカリキュラムには、「障害児・者問題研究試論」「開発公害論」などの科目もあり、後には学生からの要求に基づく「民族差別問題研究試論」も設置されるなど、アクチュアルな社会問題に対応するカリキュラムになっていました。こうした状況の中で、女性学講座も特に反対されずにスムーズに開講することができたといえます。「1974年度の総括」によれば、「女性社会学特講」の初年度は「100名を超える受講者があり、しかも各自の問題意識が多岐にわたっていたため、女性雑誌分析、結婚制度について、ライヒ研究、優生保護法など、14のグループに分かれて自主研究をした」とあります。

[女性学とは]
1960年代後半にアメリカで始まったwomen’s studiesの訳語で、長い間、男性の視点や男性中心につくられた歴史・社会・文化・法などを問い直し再考しようとするもの。

[ジェンダーとは]
社会的・文化的な性差のことで、女らしいとか男らしいとか、女だからとか男だからとか言うことで生まれながらの染色体の男性・女性とは異なる問題

詳しくは和光大学ホームページ「ジェンダーフォーラム」をご覧ください!
■リンク:和光大学ジェンダーフォーラム

 
 
 
  
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